「ナポレオンは不良なんかじゃありませんヨ!将来、この子は必ず立派な人になります!」
そう断言したのは、ナポレオン少年が九歳のときに、継母となったマーサ。
それを聞いた父親や親戚の人たちは噴き出しました。
それは、ナポレオンは大ウソつきで乱暴者で近所でも悪評高い不良少年だったからです。
マーサの「将来、この子は必ず立派な人になる」という一言に、誰よりも大きなショックを受けたのは、他ならぬナポレオンでした。
不良少年のレッテルを貼られてきたにも拘らず、初対面のマーサだけが自分を高く評価してくれたのです。その日を機に、ナポレオンは周囲が驚くほどの変貌を遂げます。
何回も絶望に打ちのめされますが、マーサは「ナポレオン、お前だったら、必ずできますよ!ガンバリなさい」と励まし続けます。
このナポレオンこそ「鉄鋼王」アンドリュー・カーネギーから”万人のための成功哲学プログラムの体系化”を委ねられたナポレオン・ヒルその人なのです。
1800枚に及ぶ原稿を完成させて出版。世界各国で大ベストセラーとなり、大富豪となり、後にホワイトハウス入りし、大統領補佐官や顧問官を歴任。
1929年にアメリカを襲った大恐慌からの復興果たす一翼担う人となったのです。